歯科医院開業時の諸費用

歯科医院開業にかかる費用というと設備投資や広告費などが浮かびますが、そのほかにも細かい諸費用がかかります。 全体的な費用に比べれば大したことはありませんが、すべてを把握しておかないと 手続きに不備が生じる場合もあるので注意が必要です。

テナント開業の場合は開業までの入居費用、それに敷金、保証金、仲介手数料などです。 全部含めて１００万円以上が必要になることもあるので注意が必要です。

自己所有で開業する場合は不動産取得税や登記料、司法書士手数料などがかかります。

新規開業の際、１人ですべてを進めるのは不可能です。 コンサルタントを雇うなど、経営のプロのアドバイスを受けながら行うのが一般的です。 このコンサルタントへ支払う費用もかなりの金額になるのであらかじめよく踏まえておきたいところです。

病院経営をスムーズに行うためには医療機器だけでなく、事務機器などもしっかりそろえる必要があります。 とくに重要なのが保険請求。正しい保険点数を算出して請求できるような環境が求められます。 この保険請求システムはリースで用意するのが一般的。だいたい月額４万円程度がかかります。

それから歯科医師会への入会金。日本歯科医師会はもちろん、都道府県の歯科医師会などに加入する際に入会金がかかります。 地方の歯科医師会の場合、場所によって金額が異なってくるので事前の確認が不可欠となります。

このように、新規開業にはさまざまな諸費用がかかります。資金計画が机上の空論にならないよう、 こういった細かい費用もしっかり計上するようにしておく必要があるでしょう。