歯科医院開業について
全国に6万軒を超えるという歯科医院。過剰状態が指摘されており、廃院に追い込まれるところも多いようです。 それだけに歯科医院の新規開業には慎重な態度が求められます。 多数ある歯科医院の中から患者がこちらを選んでくれるような独自性や魅力をアピールできるような病院作りをしていかなければなりません。 その作業は開業前からはじまっているのです。

まずどのような点を重視するか。歯科治療といっても現在ではさまざまな要素が求められます。 以前のような虫歯の治療のみの一般歯科だけでは生き残れない時代になりつつあります。 矯正歯科や予防歯科、高度な施術を行う審美歯科など、どの点でアピールしていくのかを選ぶことになります。
それから立地条件。これも大きなポイントです。交通のアクセスに便利なところが望ましいのはもちろんですが、 駅周辺などはすでに何軒かの歯科医院が開業していることも多いもの。競合状態とアクセスをよく考えた上で決める必要もあります。
先行投資にかける費用も大きな問題となるでしょう。歯科治療に必要な設備はもちろんのこと、 賃貸か、戸建かなど開業形態も重要な選択となります。先行投資分を何年間で回収できるか、 あるいは不足する分をどの金融機関から借り入れするかなど、慎重に検討しなければなりません。 ある意味資金面が歯科医院開業における最大のポイントと言えます。
こういったことは弁護士など専門家の力を借りながら行うことになりますが、最終的な判断はやはり医師本人が下すもの。 歯科医師は医師としてだけでなく、経営者としての技量も求められるのです。